San Diegoで開催された
「NAJGA（北米日本庭園協会）2021 Conference」へ
古民家海外移築の動画を出展致しました！

「NAJGA」は「North American Japanese Garden Association」の略称で、日本語訳は「北米日本庭園協会」です。 ”北米の日本庭園を何世代にも渡って永続的に持続させる”事を目指し、2011年に設立されました。 2021年現在、デザイナー、造園家、ガーデンキュレーター、管理者、学者、職人など、アメリカ・カナダ・その他海外に 日本庭園に係る約300名の会員がいるそうです。

日本国外にこれほどまでに日本庭園に係る方々がいらっしゃるのかと驚きました。

→NAJGAのホームページはこちら

さて、この「NAJGA」ですが、2年に1回、世界から参加者を募ったカンファレンスを開催されています。 本来2020年秋に開催予定であり、弊社も渡米し会場でプレゼン発表の予定していたのですが、残念ながら世界的なコロナ禍で延期となりました。

延期された2021年11月、まだコロナ禍が完全終息とはなっていない事から、現地での開催と共にオンライン参加が認められました。 まだまだコロナに注意すべき時期であり、弊社も今年は渡米を見送り、オンラインでプレゼン動画を発表させて頂く事になりました！

下記はカンファレンスの公式プログラム冊子より抜粋しています。

今回のカンファレンスには、「日本庭園の持続可能性」というテーマがありました。 弊社は日本庭園に古民家をプラスする事で、両文化を末永く次世代へ引き継ぎたいという思いから、「Japanese Gardens and “Kominka”」というタイトルの動画にてプレゼン発表する事になりました。

そうと決まれば急ピッチで動画撮影です。 今年もコロナ禍でギリギリまで開催の有無が判明しませんでしたので、 開催決定から動画提出まであまり時間がありませんでした。

映像を撮影し、ナレーション文を作成し、英訳し、英語のナレーションを入れ、動画編集、最終チェック…という工程を 大急ぎでこなしました。

2011年10月末に動画が完成！
日本時間2011年11月5日早朝に、NAJGA 2021 Conferenceにて放映されました。発表した動画はこちら↓
（※youtubeで視聴する場合はこちらから）

弊社のyoutubeチャンネルにも動画をアップしておりますので、 是非そちらもご覧ください。概要欄に、日本語翻訳の一部を記載しています。

《下記、日本語訳の一部抜粋》
皆さまこんにちは。 中川住研の中川です。 私の仕事は、日本家屋の保存と売買です。

実はこの素晴らしい古民家も、過疎化の影響を受け住まわれなくなり空き家が多く存在します。 空き家になり人の手が入らなくなった古民家はますます朽ちて行く一方です。 この古民家を１棟でも多く後世に守り残して行くことが私たちの使命であり、 家主さんから譲り受け、新しいオーナーさんを募り、お望みのリフォームを施し 古民家暮らしを最高のカタチでサポートしていくことができるのは 中川住研であると自負しております。

今当社が進めているプロジェクトは、この古民家の海外移築のビジネスモデルです。 海外への移築になりますと、当社だけでは越えられない壁がさまざま立ちはだかります。現在フランスでもこの移築のビジネスモデルを構築しておりますが、アメリカとも、このビジネスモデルの構築を進めたいと思っております。

美しい日本・美しい京都、美しい日本庭園、日本伝統家屋こういった素晴らしいものをこれからも先、後世に残していく為には、誰かがやらなければいけないのです。 カタチあるものの中には必ず、そこに対する想いや願い、様々な歴史が刻まれています。変わりゆく時代の中で変わらずに有り続けることはとても簡単なことではありませんが温故知新の精神で、先人の知恵や技術に尊敬の念と感謝をもって、これからの時代に合わせた古民家の暮らしを広げていきたい。
……等々

日本庭園と古民家は切っても切れない関係です。 お互い後世に大切に引き継ぐために、需要の減った日本国内だけでなく海外でも保存と活用をし続ける事が重要だと思います。 そのためにも、弊社が進める古民家海外移築事業をこれからも進めて参りたいと思います。

弊社の海外移築事業に関しましては、コロナ禍で一時中止しておりましたが、また再開の時期にあると感じています。 そして、今回は動画だけでの遠隔参加でしたが、2年後の”NAJGA Conference”には渡米して現地で実際にプレゼン発表できればと考えております。 そのためには今から英語の猛特訓が…！？