【古民家再生 04】
~ 風を感じる家!山々の景色が楽しめるPictureWindow ~
2019.10~2020.03
《 概要 》
所在地:京都府亀岡市曽我部町
工事期間:約6ヶ月
弊社にて全面リノベーション
太い柱や重要部分の柱はそのまま残し、室内の壁、床、天井を全て解体しスケルトン状態から改装を始めました。
お客様が住み始めてから追加での手入が不要なように、予め予想し細部に至るまで計画を立てましたので、通常より工期も要しました。
メインギャラリー
Gallery
古民家再生 ビフォー→アフター
Before After
Before1
《建物外観》
建物外装も全面リノベーション致しました。黄みがかった壁を白く塗り明るい雰囲気に。屋根瓦も葺き替えています。
After1
Before2
《和室》
2間続きの和室は、手前を洋室に、奥を和室にリノベーション。
玄関から続く手前の部屋をあえて洋室にする事で、何の用途にも使いやすい空間になりました。揃いの建具は、こだわりのアンティークの引き戸です。
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Before3
《キッチン》
昔ながらのキッチンを最新のシステムキッチンに総入れ替え。
水回りの不便さは昔の家のウイークポイントですが、快適な田舎暮らしには水回りの改装は欠かせません。
天井の梁を生かしたデザインもポイント。
After3
Before4
《リビング(LDK)》
複数和室の壁を取り払い、32畳の広いLDKに!大型のわんちゃんも一緒に暮らせる、解放感溢れる広い空間となりました。
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Before5
《2階の部屋》
2階の洋室は大きな収納を伴った部屋にリノベーション。窓は田舎の四季の風景が楽しめるピクチャーウインドウです。
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Before6
《お風呂》
別棟にあった狭く暗いお風呂は、母屋へ移動して最新のユニットバスに総入れ替え。
シックなモノトーンカラーで1日の疲れを癒しましょう!
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Before6
《玄関前&家庭菜園》
玄関前の植木をすっきりとさせ、暖色系色の砂利を敷き詰めて雰囲気も明るくなりました。
また、敷地内に建っていた古い納屋は解体し、家庭菜園ができる畑スペースに。
その日に採れたお野菜が晩の食卓に並ぶ…そんなまったり自給自足生活ができる田舎の家です。
After6
こだわりポイント&ギャラリー
Pick Up
庭から見た建物。
1階のLDKは、天井の梁を生かしたデザインがポイント。
32畳の広いリビング。左手は大きな窓のピクチャーウインドウ。
イエローがお部屋を明るくしてくれるシステムキッチン。
取り寄せたこだわりのアンティーク建具①。
シンプルな黒い格子戸です。
取り寄せたこだわりのアンティーク建具②。
真ん中の透かし模様がおしゃれな和洋折衷の雰囲気。
2階の洋室は、奥の壁だけ色目を変えて和モダンな雰囲気に。
階段もリノベーションして明るくなりました。
お風呂場前の着替え部屋。アンティーク調の洗面ボウルは海外から取り寄せました。
田舎暮らしには、やっぱり縁側。庭を眺めながらゆったり読書もいいですね。
和室の透かし模様のすりガラス。今では貴重になりました。
敷地内の古い建物を壊して畑に。
周辺風景
Pick Up
裏には他家がなく、田んぼと山々の風景がそのまま一望できるロケーションでした。
写真は秋の紅葉が始まる少し前に撮影したものです。
家の窓からは四季の田園風景を毎日眺めることができます!
部屋にいながら、椅子に座りながら、ゆったり風景が楽しめるよう、窓の位置にもこだわりました。
まさにピクチャーウインドウ!
お客様&弊社コメント
Review
お客様
準備中
(株)中川住研 代表取締役 中川克之
今回の改装にあたり太い柱や重要部分の柱はそのままにして、室内の壁、床、天井を全て解体しスケルトン状態から改装を始めました。
計画を立てると当初予算からオーバーしましたが、お客様が住み始めてから追加で手入が不要なように、
予め予想し細部に至るまでこだわってリノベーションを行いました。その結果、通常より工期も要しています。
例えば、見えない床下の湿気、シロアリ対策はこの改装段階でしておかねば
ならない工事箇所ですので、床下全体に防湿シートを貼り、その上からコンクリート打設、
そして、シロアリ対策用のリモナイトを敷き詰めました。
弊社では販売前に自社で改装を行う場合と、お客様が購入後に自由に改装されるカスタムリノベーションの場合と、
2パターンございますが、今回は前者。
住まれるお客様に満足して頂けるよう、また田舎暮らしを満喫頂けるよう、細部までこだわって仕上げています。
【日本家屋再生工事の様子】
~ 家裏から山々の風景を一望できる日本家屋を再生! ~
2019.10.~
2019年11月 上旬
― スケルトン&瓦の葺き替え ―
いよいよ日本家屋再生工事のスタートです。
まずは壁や床や天井をはずし、完全スケルトン状態にまで解体します。
柱や床下の石や天井など、建物の構造が丸見えになり、見ていてもワクワクする瞬間です。
ここからどう新しい建物へと再生されるのか楽しみです。
こちらは2階天井の梁!立派な梁が何本も通っていますね。
写真真ん中の柱には「ほぞ」と「ほぞ穴」が写っています。
木材をくっつける時に、片方の木材に突起を作り、もう片方にそれをはめこむ穴を作ります。
これが「ほぞ」と「ほぞ穴」です。
世界中の木工が数千年にわたり、木材を90度に接合するときにこれを使ってきた技術です。
古くはエジプトのピラミッドにあるクフ王の舟や、古代中国の建造物でも見られるそうです。
どこからか伝わったわけではなく、多発的に世界各地で考え出されたのだそう・・・歴史ある人類の知恵ですね。
家の中をスケルトンにすると同時に、職人さんが瓦の葺き替えも行います!
瓦って実は意外と重いんです。葺き替えも重労働です。
《床下》
床下をめくると木材を支える石があります。このバランスで家を支えています。
《梁》
2階天井の一番太い梁です。
2019年11月 下旬
― コンクリート敷き ―
建物の床下の処理を行っています。
湿気が上がってこないように、土の上に透明のビニールシートを引き、その上からコンクリートを
流し込んで表面を慣らしています。
11月初めから行っていた瓦の葺き替えが完成しました!
写真向かって右面の屋根です。
解体の中で出て来た建具や畳の一部。こうして改めて見ると、建物の中にたくさんのパーツがある事に驚かされます。
昔風の扉やふすま等は、アンティーク家具として単体でも人気があります。
この再生中の日本家屋のポイントの一つは、家裏から見える山々の風景です!
まさに田舎暮しだから堪能できるこのロケーション。
11月末、ちょうど山の紅葉が綺麗になってきましたので撮影しました。
この辺りは春になると山桜も楽しむ事ができます。四季折々の風景を感じられるのも田舎暮らしの醍醐味です。
《床下》
床下にコンクリートを流し込む前に敷かれたビニールシート。湿気が上がらない対策です。この上にコンクリを入れます。
《コンクリート流し込み》
庭に面した縁側にもコンクリートを流しました。
《台所》
元は台所があったスペースです。奥に大きな窓を作って、山々の風景を眺めながらお料理できるキッチンにしようかと検討中です。
《梁》
天井の梁の真ん中あたりが白っぽくなっていますが、これは電気配線がショートした跡なんです。
2019年12月 上旬
― 木組み開始 ―
前回床下に敷いたコンクリートも固まり、いよいよ建物部分の工事が始まります。
残す柱以外、古い柱や床の木組みは新調します。
2019年12月 中旬
― リモナイト&KBS京都「京BizX」撮影 ―
床の上に「リモナイト」を散布しました!
「リモナイト」は九州・熊本の阿蘇山の噴火によりできた火口湖から採取した土です。
古民家での心配事の一つにシロアリ被害がありますが、この「リモナイト」にはシロアリ忌避効果があります。
通常シロアリ対策には木材に薬液注入などを施しますが、その効果は5年程度です。
リモナイトを床下に撒布すれば、継続してシロアリ対策をする事ができるんです。
弊社では、古民家再生時に、どのお客様にも無料でシロアリ対策の「リモナイト」を使わせて頂きます。
→
リモナイトについて詳しくはこちら
KBS京都の「京BizX」という番組に取材をして頂きました!
写真は再生現場で、ディレクターさん&アナウンサーさんと弊社中川が打合せをしている風景です。
古民家再生についてや、再生の様子のweb発信の話等をさせて頂きました。
事前にある程度話す内容をまとめてはいますが、実際にカメラの前で話すというのは本当に難しいですね。
編集頂いてどういった放送内容になっているのか・・・今からドキドキです。
放送は2020年1月末との事です、良ければご視聴下さい。
2020年2月
― 部屋壁の木組み ―
床下工事が終わり、次は部屋回りに取り掛かります。
間仕切りの木組みが始まり、2階への階段も一旦落としました。
スケルトン状態から段々と部屋の形が見えてきます。
2020年3月
― 部屋の壁 ―
壁が形作られいよいよ部屋らしくなってきました。
特徴的な梁はデザインとして残します。完成まであと一息です!
2階の窓から見える山々の風景…見事なピクチャーズウインドウです!
この家の裏には家がありませんので、田舎風景をそのまま楽しめるのが魅力です。
2020年3月末
― 完成間近! ―
壁が出来上がりつつあります!白壁と天井の黒い梁のコントラストも印象的です。
正面はキッチン。リビングと、玄関横の部屋を繋げたLDKは、
たっぷりとした広さを感じる空間に仕上がりました。
玄関にはこだわりのアンティーク戸を配置しました!
正面はシンプルな格子戸です。
右側は部屋が洋室のため、和洋折衷のデザインの板戸にしました。
《キッチンからの風景》
天井に梁を大胆に露出させ、昔の家の雰囲気が感じられるデザインになりました。
《リビング》
左の窓の奥から山々の風景が一望できる、ピクチャーズウインドウ!
《2階の部屋》
奥の壁だけチャコール色に変えて、和モダンな雰囲気。
《玄関》
玄関扉を入ったところです。正面と右の戸がアンティーク感いっぱい。