【古民家再生 01】
~ 吹き抜けのある、梁天井の家! ~
2018.11~2019.07
所在地:京都府南丹市八木町
工事期間:12ヶ月
再生前建物面積:196.93㎡
目の前に田園風景が広がる古民家を、完全カスタムリノベーション。
吹き抜けと梁天井の広いリビングは、ご親族皆さんが集まる事のできる賑やかな空間となりました。
玄関の網代天井や、取り寄せた戸建具など、何度も打合せを重ね施主様のこだわりたっぷりの古民家再生です。
メインギャラリー
Gallery
古民家再生 ビフォー→アフター
Before After
Before1
《建物外観》
壁を塗り替え、窓を大きくとり、外観を大きくリノベーション。
前庭は5台以上駐車できる大きな駐車スペースに変更。
庭木も取り払い、建物への陽当りも抜群になりました。
After1
Before2
《和室》
3部屋の和室を1つの広いLDKに大きく間取り変更。
天井は吹き抜けにし、太い梁と照明とファンでお洒落なデザインに(次の写真で紹介)。
1階と吹き抜け2階の大きな窓から光が差し込む明るい空間となりました。
After2
Before3
《和室の天井》
リビングの天井部分は吹き抜けに変身しました。
歴史を感じるレトロな雰囲気の黒い梁に、同系色のライトとファンをつけています。
白塗りの壁とのコントラストも素敵な仕上がりになりました。
After3
Before4
《玄関》
玄関から続く土間部分は、赤塗り壁のモダンな印象の玄関にリノベーション。薄い茶色の網代天井と白塗りの壁で、雰囲気も明るくなりました。
After4
Before5
《和室の窓》
障子を隔てた縁側のある和室を大きなLDKにリノベーションし、1階と2階の窓を大きくとりました。
建物目前に広がる田舎風景をゆったりと眺める事ができるお部屋になりました。
After5
Before6
《キッチン》
昔ながらの台所は、場所を変えて対面式キッチンに新調。
古民家の雰囲気は残しつつ、お風呂やお手洗い、台所といった水回りをリノベーションする事で、暮らしやすさも両立できます。
After6
Before7
《2階の和室》
天井に梁をあしらい部屋全体をリノベーション。
右側のリビングの吹き抜けへ続く扉を大きくとることで、開放感のあるお部屋になりました。
After7
こだわりポイント&ギャラリー
Pick Up
《引き戸の古建具》
施主様自ら探して来られた、リビングと玄関を繋ぐ引き戸の古建具。
実際にはめこんでみると、まるであつらえたかのようにお部屋の雰囲気にぴったり!
すかしになっていますので、夜にリビングをライトアップすると、隙間から光が差し込みとても幻想的です。
こういった細かい点まで自分好みに自由にこだわれるのがカスタムリノベーションの面白い所です。
《玄関正面の壁》
玄関を入って正面は、目を惹く鮮やかな朱塗りの壁です。
当初予定していた色がイマイチ冴えず、
施主様と打合せと試行錯誤を繰り返し、理想の色へと仕上げる事ができました。
建具や天井、壁など古風なテイストの中で朱塗りの壁がアクセントになり、和モダンな雰囲気の玄関が完成しました。
古建具の引き戸越しに見るリビング
幻想的な夜のライトアップ
古民家の雰囲気を感じる天井の梁
2階の吹き抜け廊下から
リビングのテレビスペース
お風呂の着替えルーム
新調したキッチン
外観もリノベーション
広い駐車場付き
古民家再生工事
Renovation
建物内部を全てスケルトン状態にしてから、リノベーション開始です。
《天井》
天井も取り払いスケルトンに。昔から家を支えてきた梁は、リノベーション後も大切に使うためとっておきます。
《2階の和室》
引き戸を取り付けるため、昔からある木材の溝に狂いなくぴったり木材をカットしてはめ込む職人技が要求されます。
《白アリ対策》
古民家を購入する時の不安の一つは、白アリ。
弊社では世界一のカルデラ「阿蘇山」の堆積物「リモナイト」を床下にまいて対策をしています。
リモナイト詳細は
こちら
《日本伝統技術の職人技》
空家となり取り壊される古民家の増加とともに、古民家を取り扱える日本伝統技術の職人さんも激減してしまいました。
弊社では約30年間の古民家再生経験で培った職人さんネットワークを通じ、腕の良い職人さんに工事を担当頂いています。
《遥々アメリカから、日本建築大工のJEFFさんが、古民家再生工事に参加!》
サンフランシスコで日本建築を手掛ける大工のJEFFさん。
アメリカの某大手企業CEO宅や、某寺社仏閣の工事にも参加された凄腕の大工さんです。
弊社が海外へ古民家移築を検討する中でJEFFさんと知合いになり、2018年アメリカ出張時には現地に建てた
お茶室を見ながら打合せをしました。そしてその流れで、JEFFさんが初来日しこの古民家再生工事に参加して頂く事に…。
日本語の話せないJEFFさん、英語の話せない弊社中川&大工さんではありましたが、
翻訳ソフトを使いながらコミュンケ―ションをとり、無事10日余りの工事参加を完了。
JEFFさんの古民家再生体験について、詳しくは
こちらのページにて!
施主様&弊社コメント
Review
施主 O様
「中川住研さんのことは古民家を探していてネットで知りました。
和歌山県で探していたのですが、今住んでいる所から遠かったので、こちらで探したんです。
子どもが近くで会社に行ってるんですが、子どもも喜んでくれました。
ここが高速から近いので、行き来もすぐにできますしね。
しばらくは週末移住のような形で暮らし、4~5年後くらいから住もうかなと思っています。
こちらに住んだら一人の時間ができるので、好きなように過ごしたいです。
夜になると外がシーンと何の音もしなくて、聞こえるのは虫の音くらい・・・本当に静かなんですよ。
広い畑が横についているので、これから野菜を育ててみたいと思います。楽しみです。」
(株)中川住研 代表取締役 中川克之
「O様とお会いしたのは、弊社が販売中のこちらの物件にお問合せを頂戴した時でございました。
ご案内を終えたその日の夕方にO様からお電話があり物件をお申込みを頂戴しあまりの即決さに驚いたぐらいです。
当時の物件は、庭木が生茂り、室内はどことなく暗い古民家でしたが、O様はその状態の古民家を見られて、すでに
現在の改装完成後のイメージをお持ちでいらっしゃいました。
O様のイメージ通りに完成させるため、細部までお客様に相談した上で全て取り進めました。
新しく改装をした箇所にあえて古い建具を取付ける為に、古建具を売られている会社さんまでご一緒したりと、
O様のご意向を共有しながら関係業者一同が楽しんで進められたからこそ、
完成度の高いカスタムリノベーションになったと思います。
『古民家』は既存の柱に金物で固定するのではなく既存の柱に差込むという職人の技が必要です。
『建売住宅』や『ハウスメーカー』とは、全てにおいて違う住宅という認識を共有できたからこそ、また、古いものを
再生することが最先端のオシャレだという思いが共有できたからこそ、約1年間という工事期間についてもご理解を頂けました。
改装を通じ、この古民家を次の50年先に送ることができたと共に、
携わった協力業者一同と弊社にとっても大変勉強になり、各自がブラッシュアップできたのではないかと思います。」
施主様との打合せ&交流
Communication
《打合せ&工事》
カスタムリノベーションのため工事前から工事中も細部まで現場打合せ。
途中、施主様自ら工事にも参加されました!
《完成披露》
12ヶ月かけ完成した家をお披露目。
《BBQ》
工事中、施主様と弊社スタッフ&工事担当各社で、古民家横の畑でBBQをしました。
《完成記念会》
完成記念に施主様より昼食にご招待頂きました。ありがとうございました。